【About Me】liamまたはカサハラヒデツグ VOCALOIDを使ったり使わなかったりしながら音楽制作中。自主レーベル「No Money No Honey」主宰。出自の違うキャッチーなもの同士が結び付いたときに生じる歪みが好きです。 (New!) HP作りました。アルバム通販やお知らせ、制作依頼などについては、こちらからどうぞ。 ・No Money No Honey - KASAHARA Hidetsugu 音源であるとか ・SoundCloud ・YouTube ・niconico douga ・piapro 関連であるとか ・tumblr 連絡先とか ※お手数ですが「____」をあれだよねーという文字に変えて下さい。 【Information】アクセス解析 |
PAGE | 11 10 9 8 7 6 4 3 123 168 116 | ADMIN | WRITE 2006.12.05 Tue 15:59:25 読書ひさびさしばらく活字からは離れていたのだが、久々に2冊読了。
ガウディ~建築家の見た夢 著者:フィリップ・ティエボー 監修:千足伸行 訳者:遠藤ゆかり 出版社:創元社 雑誌「+81 voyage ~ Barcelona issue from Spain to Morocco」で見た、バルセロナ現代建築のユニークな造形とグラフィック・デザインのヴィヴィッドな色彩が余りに印象的であったため、その源泉を知る意味で。また超有名な人なのにおれよく知らないし。古本だから安いし。といった理由たちがないまぜになって購入。カタカナが苦手なので、どれがカサ・バトリョでカサ・ミラだか覚えられず進んで戻ってを繰り返しながら読了。“ガウディ初級”的な丁寧な解説文は、建築音痴(だいたい何でも音痴だけど)には非常にありがたい。何より、クネクネとした鮮やかな曲線を描く建造物の写真がどれもこれも素晴らしく。建造物の造形には中にいる人の構成要素を変える力があると思うので、そこまで味わえないのは残念なれどこればっかりは行かないとね。 写真が美しいこのシリーズ、読みにくい翻訳だけはいただけない。 城 著者:フランツ・カフカ 訳者:前田敬作 出版社:新潮社 言わずと知れたクラシック。だが、カフカの面白さは説明し辛い。というか、自分でも何が面白いんだか良く分かっていない。その世界が明らかにおかしなスタンダードに縛られている、という点で「流刑地にて」(短編集に収録)に近いが、主人公である測量士・Kは、そのスタンダードにあの手この手で対抗しようとする点で異なる本作。当地のルールによって奪われた職と存在を再獲得しようとKは“城”の不義を訴え、なじり、取入ろうとするが、策を講じるほどに彼もまた“城”の一部になっていくのだ。城とK、という対立軸が徐々にマーブルになってゆき、全てがぐずぐずと狂っていく感じが心地よい。それがカフカの面白さか、と言われると自信ないけど。 PR CommentsComment Form |
【Contents】【Calendar】【Category】【Recent Entries】(01/09)
(05/09)
(05/02)
(10/31)
(10/23) |